働き出したものの、給料も低くて将来が不安だな。
余裕のある生活はできるのかな…
今回はこんな悩みを解決していきます。
理学療法士として働き始めたものの、インフレや増税で自由に使えるお金は増えず生活は苦しいまま…。
さらに「理学療法士はやめとけ」とか「理学療法士はオワコン」という話を耳にしたり、診療報酬のマイナス改定のニュースに触れることで将来が不安になりますよね。
リハビリ業界ってネガティブな話しか聞こえてこないよね…
確かに生活していけるか不安になるよね
変化の激しい時代だからこそ安定した生活を送るためには、国や勤務先に頼らず個人での動いていく必要があります。
そこで本記事では、理学療法士が生活できないと言われる理由や安定した生活を送るための方法を徹底解説していきます。
将来が不安な理学療法士に必見の記事になっています。
理学療法士では生活できないと言われる理由
なぜ理学療法士では生活できないと言われるのでしょうか?
その主な理由は以下の4点が挙げられます。
それぞれ解説していきます。
世間一般より低い給料
理学療法士では生活できないと言われる最大の理由は、やはり業界全体の給料の低さでしょう。
下記は、理学療法士と世間一般の平均年収および年収の中央値(最も多い層)を比べたものです。
給料の比較
理学療法士 | 全労働者 | |
---|---|---|
平均年収 | 約426万円 | 約461万円 |
年収の中央値 | 約380万円 | 約433万円 |
こちらの表からも、平均年収および中央値ともに、理学療法士は日本の全労働者の平均よりも低い金額となっています。
しかも平均よりも数十万円近くも低く、さらに中央値は400万円を切るという驚きの結果に…。
かなり平均と差があるんだね
リハは若手が多いから、どうしても低くなるけど衝撃的な数字だね
中央値ベースでみると、月の手取りはボーナスを差し引くと20万円を切るレベルに…。
一人暮らしや実家暮らしであればまだ生活できるレベルですが、結婚して子供もとなるとかなり厳しい数字で理学療法士では生活できないと言わざるを得ません。
理学療法士の給料が安い理由などは、こちらの記事でくわしく解説しています。
昇給が少ない
理学療法士の給料は、診療報酬(or介護報酬)から捻出されていて、医療費の増大に伴いこの診療報酬も年を追うごとに厳しい改定が行われています。
そのため理学療法士が稼げる額も減少し、給料も上がりにくい状況となっています。
昇給が少なくて、経験年数上がっても給料変わらない…
昇給が1,000円という施設も多いよ
事実、理学療法士は他職種と比べても昇給額が少ないのが実情。
年代別の比較
年齢 | 理学療法士 | 全労働者 |
---|---|---|
20〜24歳 | 329万円 | 320万円 |
25〜29歳 | 380万円 | 360万円 |
30〜34歳 | 414万円 | 409万円 |
35〜39歳 | 437万円 | 457万円 |
40〜44歳 | 487万円 | 494万円 |
45〜49歳 | 516万円 | 520万円 |
50〜54歳 | 539万円 | 557万円 |
55〜59歳 | 575万円 | 581万円 |
上図のように理学療法士は、若い頃は給料はまずまず高いものの、年を追うごとに世間一般の平均以下になっています。
どれだけ勉強して知識・技術をつけたり、資格を取得しても給料にプラスされるケースは少なく、昇給の少なさ・しにくさも理学療法士は生活できないと言われる一因です。
頑張って働いてもお給料が増えにくいのは悲しいよね
PT飽和による将来性のなさ
養成校の増加に伴い、毎年1万人近い理学療法士が誕生しています。
この理学療法士の増加に伴い、2026〜27年には需給のバランスが逆転し飽和する状態になるとされています。
ゆくゆくは、理学療法士として働きたくても働き口がなかったり、転職したくても求人が出ないというケースが増えてくることが懸念されています。
前述の平均以下の給料水準、昇給の少なさに加えて、将来性のなさも理学療法士では生活できないと言われる一因となっています。
理学療法士の将来性については、以下の記事で解説しています。
PTになるにも続けるにもお金が掛かる
理学療法士の養成校は、その他の学部より授業料などが頭一つ高いです(医学系は全般的に…)。
その学費を奨学金で支払ったという人も多く、働き出してから返済していて給料がさらに少ないというケースも多いです。
奨学金の返済で大変って人は多いよね
また働き出してからも、何もしなくてOKかと言われるとそうではなくて、自己研鑽は必須です。
ただ医療系の書籍は1万円前後が基本ですし、研修会に参加しようものなら1日で数万円が吹っ飛ぶことも…。
職場によっては補助がでる場合もありますが、ほとんどは自己負担のケースが多いです。
月によっては数万円の出費になることも…
このように理学療法士になるにも、また続けていくにも大きなお金が必要で、毎月の給料で補填しなくてはいけません。
そのため自由なお金はわずかで、生活できないと言われる一因となっています。
事実、理学療法士では生活できないと感じている人は少なくない
理学療法士では生活できないと言われる理由を解説しましたが、実態としてそのように感じている人も少なくないのが現状です。
ここではそんな理学療法士の生の声をX (旧twitter)から抜粋して紹介します。
このように理学療法士でゆとりある普通の生活ができないと感じている人が多いのが実態です。
国家資格なのに悲しくなっちゃうよね
結局、理学療法士では生活できないって本当?
前述の通り理学療法士では生活できないと言われる理由や実態を紹介しましたが、結局のところ理学療法士では生活できないのか気になりますよね。
独身か家族を持っているかで大きく変わるので、それぞれのケースで解説していきます。
先に結論を言えば、独身ならまだ問題はないけど、結婚したら共働きは必須で何とかやっていけるレベルです。
独身の場合
独身であれば、理学療法士でも普通レベルには生活していけます。
もちろん何も考えずお金を使うことはできませんが、それでも休日には研修に参加したり遊びながらも、貯金はできると言えます。
筆者は独身時代は年収400万円で平均的でしたが、仕事終わりに食事に行ったり、休日には普通に友達と遊んだりしながら生活できていました。
特に実家住みだと余裕があるよね
家族がいる場合
結婚した場合は、共働きは必須だと言えます。
特に子供がいる何かと出費が増えるので、共働きで何とか生活していけるレベルです。
筆者は本業と副業を合わせて年収600万円程度ですが、1馬力で妻・子一人を養うのは正直カツカツです(むしろ赤字の月も…)。
子供が産まれて特にお金が掛かるようになったな
さらに同僚のPT・OTの話を聞いても、奥さんが出産で産休・育休に入ると、ひとりの給料では生活できず貯金を切り崩しているという話をよく聞きます。
このように独身時代は問題なく生活できていても、結婚して子供ができたら理学療法士の1馬力では生活はほぼできないです。
理学療法士が結婚して普通に生活していくには、共働きが必須だね
生活できない理学療法士からの脱却!安定した生活を送るための最適解
理学療法士は給料や将来性の問題から生活できないと言われがちですが、そんなPTでもお金の心配を減らし安定した生活を送ることは可能です。
豊かに暮らすための最適解は以下の通り。
それぞれ解説していきます。
年収をできるだけアップする
安定した生活を送るためには、まずは本業の年収をできるだけアップしておくのがマストです。
できれば理学療法士の中では勝ち組ラインの年収500万円台には乗せておきたいところ!
年収アップを狙う方法は、主に以下の2つが挙げられます。
- 管理職になる
- 転職する
同じ理学療法士と言えど、働き方や職場ひとつで給料は大きく変わります。
僕もこの方法で年収が100万円以上アップしたよ
年収を大きくアップさせたいなら、今の時代では転職以外に方法はありません。
同じ仕事量でも、働く場所が違うだけで年収が数十万円レベルで違うことはザラです。
新たな職場は自分で探すのも良いですが、転職サイトを利用して二刀流で探していく方が効率的で、良い求人に出会える可能性があがります。
リハビリ向け転職サイトは数多くありますが、なかでもPTOT人材バンクは好条件の求人が多いことで有名で、多くのリハ職が利用しています。
まずはどんな条件の職場があるか聞いてみるだけでもOKなので、お試し感覚で活用してみると良いでしょう!
\高収入の求人多数 /
※登録・利用にお金は一切かかりません
PTOT人材バンクの評判は、こちらの記事で紹介しています。
また家庭の事情などで職場を変えられないって人は、まずは今の職場で管理職を目指しましょう。
管理職になると手当がついて給料をアップできます。
一般的な管理職の手当は月3〜5万円が相場なので、年収にすると36〜60万円のアップが見込めます。
意外と手当もらえるんだね
職場によっては10万円ということろもあるよ
管理職のリアルな年収や役職手当については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
家計を見直す(特に固定費)
ゆとりある安定した生活を送るには、給料を増やすだけでなく、無駄な支出を減らすことも凄く大切。
同じ給料でも支出が減れば自由に使えるお金が増えるので、家計の見直しはマストです。
- 各種保険料(過剰な保障内容の見直し)
- スマホ代(大手キャリアから格安スマホへ)
- 家賃(間取り/築年数/立地の検討)
具体的には上記を見直してみると良いでしょう!
実際に筆者も保険やスマホ等の見直しで、月3万円近く自由に使えるお金が増えました。
同じ給料でも支出を減らすのも手なんだね
意外と必要以上にお金を掛けていることがあるんだよね
固定費の見直しについては、理学療法士の節約術!固定費カットの具体的方法を紹介で詳しく解説しています。
副業をする
安定した生活を送るためには本業でベースの給料を増やして、副業でさらなる収入アップを狙いましょう!
副業は理学療法士のスキルを活かしたものも良いですし、趣味を副業にするのもありです。
実際に筆者は趣味の情報をブログで発信して、年100万円以上の収入を得ています
理学療法士である筆者の副業ブログでの収入は、こちらの記事で紹介しています。
筆者の場合はブログを副業にしていますが、もちろんそれ以外の副業でもOK。
理学療法士におすすめの副業は具体的には以下の4つ。
- 自費での整体、パーソナルトレーナー
- セミナー講師
- ネットビジネス(ライティング業など)
- 趣味を活かしたビジネス(お菓子販売など)
趣味を副業にすると楽しそう
まずはリスクの少ない副業から始めるのがおすすめ
PTにおすすめの副業については、理学療法士におすすめの副業5選!在宅でも稼ぐことも可能で詳しく解説しています。
投資、資産運用を行う
給料アップや家計の見直し、副業にプラスして投資や資産運用は安定した生活を送るために大切です。
特に今だと積立NISAは必須なので、まだしていない人は検討の価値あり!
証券口座はネットの楽天証券かSBI証券にしておけば間違いないでしょう。
今は投資してる人が増えてきてるよね
早く始める方が期待リターンも大きいよ
実際に筆者も毎月積立でで投資信託を購入していて、銀行に預けるよりもはるかに高いリターンを得ています。
もちろん投資にはリスクがありますが、余剰資金でかつ長期に投資できるのなら始めてみる価値はあるでしょう!
生活に影響のない範囲ではじめてみよう
共働きで世帯収入の最大化
個人として収入をアップさせることは大切ですが、もしパートナーがいるなら共働きで世帯収入を最大化させることも必須です。
むしろ前述のように理学療法士だけの給料じゃ家族がゆとりある生活は厳しいので、現代では共働きはマスト。
ただ人生何が起こるか分からないので、常に共働きを前提にした人生設計だとリスクはありますが、稼げるうちは2人で稼ぐのはスタンダードです。
我が家も子供が幼稚園に通うようになり、奥さんも仕事を再開したよ
理学療法士が生活できないと言われる理由と対策まとめ
本記事では理学療法士では生活できないと言われる理由と、安定した生活を送るための方法をお伝えしました。
理学療法士では生活できないと言われるには、主に3つの理由があります。
特に給料面の不安定さは、一番の要因と言えます。
そんな生活できないと言われる理学療法士でも安定した生活を送るための最適解がこちら。
上記を組み合わせることで、理学療法士でも豊かに暮らすことができます。
現状を嘆くよりも、まずは少しずつ改善して安定した生活を手に入れましょう!
特に転職は年収を大幅にアップできて、生活の豊かさがますのでおすすめ。
僕自身、転職してだいぶ生活が楽になったよ
年収アップを狙う理学療法士の転職には、転職サイトの活用はマスト。
リハビリ向け転職サイトは数多くありますが、なかでもPTOT人材バンクは好条件の求人が多いことで有名で、多くのリハ職が利用しています。
まずはどんな条件の職場があるか聞いてみるだけでもOKなので、お試し感覚で活用してみると良いでしょう!
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※登録・利用にお金は一切かかりません
PTOT人材バンクの評判は、こちらの記事で紹介しています。
今回は以上です。