
理学療法士ってオワコンとか将来性ないってよく聞くけど、実際どうなの?
今回はこんな希望にお答えしていきます。
- 理学療法士はオワコンなのか?
- 理学療法士がオワコン、将来性がないと言われる理由
- 理学療法士が生き残るための戦略
理学療法士の飽和、平均給与の減少で「理学療法士はオワコン」「将来性がない」と聞くたびに不安になっていませんか?
このまま理学療法士を続けていっても良いのか不安で迷いますよね…。
そこで本記事では、理学療法士は本当にオワコンなのかという真相に迫り、将来的に生き残っていく方法をお伝えしていきます。



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理学療法士はまだまだオワコンじゃないけど、将来性はグレー


まずは結論から言うと、理学療法士は今はまだオワコンじゃないけど、将来性はグレーな職業と言えます。
今の日本は超高齢社会でいわゆる団塊のジュニア世代が多くを占めているので、リハビリの需要はまだ十分にあると言えます。
また今は理学療法士は転職もしやすく勝ち組とされる年収500万円以上も狙えますし、自由な働き方ができたりとまだまだオワコンではないです。



まだまだリハビリ需要もあるんだね



ただいつまでもって訳ではないんだな…
これからは理学療法士の飽和、保険診療の限界(日本経済の衰退)、人口減少などで必ずしも将来性が明るくないのも事実です。
なのですべての理学療法士に将来性があるかと聞かれたら答えはNOで、残念ながら将来的に厳しくなる理学療法士も出てくと考えられます。



まだ今は大丈夫でも、少しずつ厳しい状況になってくるんだ



PT業界も競争の世界に突入していきそうだね
理学療法士がオワコン、将来性がないと言われる5つの理由


よく理学療法士はオワコン、将来性がないと言われる理由は以下の3つです。
それぞれ解説していきます。
給与が日本の全体平均より低い
「医療職=高給」というイメージされがちですが、残念ながら理学療法士の平均年収は、日本の全体平均より低い数字になっています。
理学療法士の平均給与は約418.9万円(平均年齢33.9歳)。
一方で、日本の給与所得者全体の平均年収436.4万円(平均年齢46.7歳)。
厚生労働省『令和2年 賃金構造基本統計調査(職種)第1表 職種(小分類)、性別きまって支給する現金給与額、所定内給与額及び年間賞与その他特別給与額(産業計)』(e-Stat)
年代別の平均年収は以下のとおりです。
他職種との比較
年齢 | 理学療法士 | 全労働者 |
---|---|---|
20〜24歳 | 329万円 | 320万円 |
25〜29歳 | 380万円 | 360万円 |
30〜34歳 | 414万円 | 409万円 |
35〜39歳 | 437万円 | 457万円 |
40〜44歳 | 487万円 | 494万円 |
45〜49歳 | 516万円 | 520万円 |
50〜54歳 | 539万円 | 557万円 |
55〜59歳 | 575万円 | 581万円 |
若いうちこそ平均以上なものの、30代後半以降は平均以下と給料の低さ、昇給の少なさが分かります。
このような給料・昇給の低さは、理学療法士がオワコンと言われる大きな要因です。



医療職って高いイメージだったのに…



大変な仕事だけど、平均より低いのは悲しいね
理学療法士が飽和する
養成校が増えたことで、毎年多くの理学療法士が誕生して臨床の現場に出てきています。
下図は、理学・作業療法士の重要と供給の推移を示したものです。


この図が意味するのは、2026〜27年をさかいに理学療法士の供給が過多になるということ。
つまり、働きたくても働き口がなかったり、転職したくても求人が出ないというケースが増えてくることが懸念されています。
こういった背景から、更なる年収の低下やリストラの可能性もあり、オワコンと言われています。



やっぱりPTって増えすぎなんだね…



PTには厳しい時代になりそうだね…
日本の人口減少(保険診療の限界)
ご存じのとおり日本は超高齢化社会で、出生数も減少がおこっていきます。
「高齢者が増えると、リハビリも必要なんじゃないの?」と考えがちですが、理学療法士の給料は保険診療から発生しています。
そのため高齢化社会、そして人口減少がおこると、財源がなくなるのは当然で、医療費削減の流れになるのは明らか。
特にリハビリは過去の流れからも報酬改定の対象になりやすく、今後も厳しい改定が予想されています。



次の診療報酬の改定が怖いね



良くて現状維持かな…
頑張りが反映されにくい
リハビリは新人だろうが、めちゃくちゃ実力のあるPTだろうと報酬単価は一緒。
そのためどれだけ勉強して実力をつけて患者さんの改善率が上がっても、給料には反映されにくいです。
また時間を掛けて認定/登録理学療法士になっても、また別の資格を取得してもそれが給料に反映されるケースは少ないのが実情でオワコンと言われています。



実力があっても評価されないのはモチベ下がるね



だから実力のある人は、どんどん保険外で活躍してるよね
心身が疲労しやすい
リハビリは肉体労働の側面もありますし、対象者によっては命に関わるケースもあったりと精神的にストレスが掛かりやすい仕事でもあります。
さらにリハビリだけでなく、患者やその家族との関わり、リハ科の同僚や他職種とのコミュニケーションで神経をすり減らしがち。
こういった心身ともに疲労しやすいことも、理学療法士がオワコンと言われる要因です。



確かにストレス溜まりやすい…



病んじゃう人もいるからね…
理学療法士が将来、生き残るための4つの戦略


将来性が厳しいと言われる理学療法士が生き残る戦略は、以下の4つの方法です。
それぞれ解説していきます。
まずは理学療法士のスキル向上
長く生き残るには、理学療法士としてスキル向上は欠かせません。
職場、そして患者さんから選ばれる人材になるためには、スキルアップを図る姿勢を忘れてはいけません。
スキルアップすれば、独立開業や活躍の分野が大きく広がり、給与アップや職域拡大につながります。



ここを忘れて、お金だけに走っちゃダメだよ
最近だとオンラインで受けられるセミナーが増えて、昔よりスキルアップしやすい環境になっています。
いち早くスキルアップを図りたいなら、オンラインセミナーを活用してみると良いでしょう。
プラスαの能力を身につける
理学療法士としてのスキルは大前提ですが、生き残るためにはプラスαの能力が大事になってきます。
- リハビリだけできる理学療法士
- リハビリ+リハ科内をマネジメントできる理学療法士
もしあなたが雇用者で、どちらを採るかと聞かれたらどうでしょう?
ただ理学療法ができるだけじゃなく、プラスαで能力のある理学療法士が欲しくなるのは当然ですよね。



みんなから必要とされる能力が大切だよ
将来的にリストラもあるかもですが、その時に選ばれる能力を身につけておくことは生き残るために必須の方法です。
好条件の職場へ転職
2025年をさかいに理学療法士の供給過多となり、求人数が大きく減ってしまうことが考えられます。
そうなる前に好条件の職場へ、今のうちに転職しておくのも生き残る戦略です。
転職先は、自分で探す+転職サイトを使うの二刀流ですすめるのが、効率的にいい求人を見つけるおすすめの方法。



今ならまだ年収を上げやすいよ
副業で収入の柱を増やす
理学療法士としての収入だけでなく、副業で収入の柱を増やしてリスク分散しておくのも、生き残るための賢い戦略です。
いざ理学療法士としての収入が下がった場合にも、生活が成り立つようにしておきましょう。
仕事が終わった後にバイト…みたいな労働時間を切り売りするような副業よりは、寝てる間や本業中に収益が発生するストック型の副業がおすすめ。
ストック型で理学療法士におすすめの副業は、下記のとおり。
- ブログ
- YouTube
- SNSマーケ
- 有料教材販売
ストック型の副業は稼げるまでに時間は掛かりますが、一旦稼げるようになると収入を大きく底上げしてくれます。



収入が別であると安心感も違うよ
理学療法士はまだオワコンではないが、将来に向けて生き残る準備をしておこう


この記事では、「理学療法士は、オワコンで将来性は厳しい?生き残るための戦略を徹底紹介」について書きました。
理学療法士は今はまだオワコンじゃないけど、将来性はグレーな職業と言えます。
理学療法士の飽和、保険診療の限界、日本経済の衰退などで将来性が明るくないのも事実なので、今のうちから生き残る準備をしておくことが大切。
将来はどうなるかわかりませんが、どう転んでも大丈夫なように準備しておくのが大切です。



はやめに対策するのがいいよ
今回は以上です。